ポゴピン、コンタクトプローブの製造工程
ポゴピン及びコンタクトプローブの世界的メーカーである当社工場の一部をバーチャル工場見学として公開いたしました。当社のポゴピン及びコンタクトプローブの製造や検査はどのようにして行われているのかを、わかりやすく画像付きで解説しております。
[工程1]ピンの原料加工と受入検査
入庫
棒の外径(公差0.02以内)、直線度(0.05)、外観に亀裂や傷の有無を検査します。 環境基準で定められている成分、又、サプライヤー様から提出がある関連書類を確認、精査のうえ、材料の硬度が規定に適合していることを確認します。 |
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保管
棒材は種類別に分類し、ラベルを作成して区別したうえで、一定の温度と湿度の環境条件下で保管します。 |
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[工程2]ターニング加工
ターニング
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初品検査/工程内検査
初品検査では、切断後の製品を検査員が抜き取り、精密測定機器(プロジェクター、2.5次元、非接触式三次元等)で測定し、寸法や外観を確認します。測定記録を取り、問題がないことを確認した後、ターニング加工を開始します。 |
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洗浄作業
検査に合格した製品を回収ケースに入れ、洗浄室に送ります。洗浄担当者が製品の脱脂処理を行います。 |
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[工程3]ターニングした後の検査
外観の全数検査と寸法チェック
洗浄された製品の全数を外観検査にかけた後、IクラスAQL0.25の基準に従って寸法を抜き取り検査を実施します。 |
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計量と包装
このフェーズでは、上記の検査に合格した製品の数を集計し、重量と数量を全数記録します。 |
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[工程4]メッキ加工
メッキ加工前の準備
材料が図面と一致しているかを確認し、重量や数量を確認のうえ、外観検査(AQL=0.25)を行います。メッキ加工装置の薬剤の濃度、時間設定、温度設定が適切に行われていることを事前に確認しております。 |
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メッキ工程
メッキ加工する際の部材(プランジャーやバレル等)の外観に、傷や異物がないことを確認し、洗浄して異物を除去します。異物を除去してから、部材をメッキ槽に入れて丁寧にメッキ加工を行い、完了後に再度洗浄し、乾燥させます。 |
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[工程5]メッキ加工後の検査
外観検査
メッキ加工の完了後に、部材の外観検査(AQL=0.25)を行い、膜厚計でメッキの厚さが所定の厚さに達していることを確認します。 |
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膜厚測定
膜厚計で、AQL=0.25の抜き取り検査します。 |
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寸法検査(マイクロメータ、2.5D)
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外観の抜き取り検査
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[工程6]アッセンブリ前の準備SOP
アッセンブリ前の機械調整
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初品検査
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[工程7]生産(Assembly process)
バレルの整列
材料ケースを使用し、適量のバレルを入れると、整列機が80秒間振動し、自動的にバレルの整列作業を行います。完了後に、フレーム、プレートブロック、材料を一緒に取り出し、銀のトレイに置き、整列フレームとガイドプレートを取り外し、残りの材料は銀のトレイに戻します。 |
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スプリングの整列
スプリング用整列プレート、ガイドプレート、整列フレームを取り、組み合わせてから、適量のスプリングを入れます。両手でしっかりと持ち、前後に振り、空孔の数が4個未満になったら作業を停止して、整列フレーム、ガイドプレートを取り外し、残りの材料は銀のトレイに戻します。 |
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プランジャーの整列
プランジャー、整列プレート、ガイドプレート、整列フレームを取り、組み合わせてから、適量のプランジャーを入れます。前後に振り、空孔の数が4個未満になったら停止して、整列フレームを取り外し、残りの材料は銀のトレイに戻します。 |
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バレルを合わせる
完成プレートとバレルがすべて入った整列プレートの四辺を合わせ、整列プレートを完成プレートに合わせます。整列プレートを取り外し、バレルがすべて孔に入っていることを検査、確認のうえ、後工程に送りリベット打ちを行います。 |
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ポゴピンの整列(ハウジング付きの場合)
ポゴピン、整列プレート、整列フレームを取り、組み合わせてから、適量のピン針を入れ、整列機の上に置き整列を行います。完了後に、残りの材料を銀のトレイに戻し、ピンセットで空孔に入れていきます。 |
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中間プレートを被せる
中間プレートを取り、前工程のプラスチックコアプレートの上に被せます。 |
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プレートを合わせる
ポゴピンのアダプタプレートの四辺をプラスチックコアプレートの底辺に合わせ、垂直に合わせてから裏返して、アダプタプレートと中間プレートを取り外します。 |
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リベット打ち
プラスチックコア完成プレートをリベット装置の平台に置き、白い紙を1枚被せ、緑色のスタートスイッチを押すと、リベット装置が自動的にリベット打ちを行います。リベット打ち完了後に、白い紙を取り出し、歪みのある針などの不良品を目視で取り出し、不良品ケースに入れ、良品をプレート全体に置きます。 |
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[工程8]検査
生産ライン自主検査
自動圧縮
プラスチックコアアダプタプレートをプリプレス機の台面に平置きして、緑色ボタンを押してプリプレス機を起動させます。圧縮完了後、アダプタプレートを取り出し、圧縮されていない針などの不良品の有無をプレート全体で検査し、不良品は不良品ケースに入れ、良品を後工程に送ります。 |
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抵抗値装置による抵抗の全数検査
テスト用プレートブロックの位置決め |
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弾力装置によるスプリングの弾力の全数検査
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リクレーマによる不良品の選別
製品が入ったテスト用リミットプレートを選別用リクレーマの平台上に置き、テスト検査装置の運転を開始します。 |
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AOI検査(全数検査)
この検査機器にて撮影をすると、AOI機器は自動的に製品の寸法や形状を検出し、不良品をバキュームで吸い取り不良品ケースに入れます。 |
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巡回検査
2Dによる外観の寸法を確認
検査対象の製品を測定エリアに入れ、顕微鏡の倍率を調整し、寸法や平行度などを確認します。 |
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プロジェクターによる外観の寸法を確認
検査対象の製品を測定エリアに入れ、顕微鏡の倍率を調整し、寸法や平行度などを確認します。 |
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弾力抵抗値の検査
弾力の数値を調整します。まず、製品のスクロールプリプレスを行ってから、検査を開始します。抵抗値の検査を行い、不良品を取り除きます。 |
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外観検査
目視では、材料からの距離を15cmに保ち、歪んだ針/縮んでいる針/プラスチックコアの割れ、外れなどの異常がないかを確認し、異常があれば不良品として分別します。 |
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FQC検査
寸法検査 / 外観の抜き取り検査
製品が完成してから、FQCへ送り、外観寸法、弾力、抵抗値が製品の図面の仕様に適合していることを確認します。検査合格後、FQCスタンプを押印します。 |
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寸法検査 / 外観の全数検査
リール梱包の場合は、全数検査機器を使用しております。 |
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トレイ全体の検査
キャリアテープを引っ張って、欠品や過不足がないかを確認します。 |
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FQCによる梱包検査
材料番号/注文番号などの情報が正しいことを確認し、梱包が仕様に適合していることを確認したうえで、合格後、FQCスタンプを押して入庫します。 |
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梱包検査(OQC)
梱包仕様を確認して、ラベルと実物を照合する。
倉庫出荷にあたり、梱包箱を照合し、数量を確認します。 |
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[工程9]梱包
自動梱包
全自動梱包機器
リール梱包の際は、梱包機器を使用して梱包しております。小ロット対応の場合は手作業にて梱包しております |
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真空梱包機器
真空状態での梱包のリクエストがある場合は、真空梱包の機器を用いて梱包しております。 |
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納品
ポゴピン、コンタクトプローブの原料加工/製造と受入検査フローを終えて、お客様のもとに配送し納品いたします。サンプルは東京事務所にて一度入庫し、全数目視検査を行います。再梱包後、国内のお客様に納品致します。 |
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