素材開発

自社工場内にメッキ工場を併設しており、日々素材の研究開発を続けております。ポゴピン、スプリングピンコネクタのリーディングカンパニーとして、日々新素材の開発にも取り組んでいます。弊社オリジナルの特許素材の開発実績もございます。

自社工場内にあるメッキ素材の研究所

当社は最新の設備が充実した実験室にて、厚付けメッキ処理(100u以上)、止まり穴のメッキ(アスペクト比>6)、貴金属処理(PdNi)をはじめとしたメッキ技術により、現在、メッキ工場の生産能力は、1ヶ月あたり80kk分のピンに対応しています。

メッキ素材研究所の内部写真

コーティング方式 バレルメッキ/振動法メッキ/PRメッキ
コーティング素材 ニッケル/金/金コバルト/パラジウム/パラジウムコバルト/パラジウムニッケル
コーティング技術 ・反半田スティクションメッキ
振動法メッキ
パルスメッキ
ナノメッキ(開発中)

メッキ

当社は機能が完備した実験室と、厚付けメッキ処理(100u以上)、止まり穴のメッキ(アスペクト比>6)、貴金属処理(PdNi)をはじめとした中核となるメッキ技術により、現在、メッキ工場の基本生産能力は、1ヶ月あたり80kk pinsに達しています。

メッキにより、製品はより美しくなり、耐用年数を延長し、優れた導電率を得ることができます。当社の技術は、海外を含め様々なお客様の製品に使用され、大電流、高周波という接続上の問題を解決しています。当社は信頼できる品質、正確な納期、高い評価、カスタマイズサービスにより、国内外のお客様と共に手を携え、発展し続けております。

メッキ用素材の写真

製品のメッキに対する要件

  1. 電流伝送能力が優れていること
  2. 抗酸化であり耐食性に優れ、基材を保護すること
  3. 溶接可能であるか表面への接着が容易であること
  4. 耐摩耗性に優れ硬度が高いこと

バレルメッキ

微小穴は液体の表面張力の影響を受け、止まり穴内部に金属を沈積させることができないことから、当社は真空振動方式を採用し、圧力降下の原理により止まり穴内の問題を解決しています。バレルメッキは、一定の数の小物部品をバレルと呼ばれる専用容器に入れ、回転させながら間接的な電気伝導方式により、部品表面に各種のメッキ層を沈積させ、装飾と機能性という目的を実現するメッキ加工方法です。バレルメッキは、メッキ生産効率を高めるだけでなく、人件費も削減することができます。

バレルメッキの写真

メッキ膜厚の標準偏差

メッキ膜厚常態の分布図。オレンジ色は現行の膜厚制御範囲

メッキ規格標準差制御規格不良膜厚範囲
5 1.25 <7.5 5–4u 11.7%–1.8%
4–3u 3.7%–0.4%
<3u 0.5%以下
10 1.25 <12.5 10–6u 11%–1.8%
6–8u 4.5%–0.4%
<8u 0.4%以下
30 2.5 <35 30–28u 11%–1.8%
28–26u 4.5%–0.4%
<26u 0.4%以下
50 3 <56 50–48u 10.5%–1.6%
48–46u 4.1%–0.6%
<46u 1.3%以下
100 6 <112 100–98u 6.2%–1%
98–96u 4.3%–0.6%
<96u 5.4%–0.7%

表面メッキ材料の特徴

メッキ層外観硬度膜厚制限抵抗率引張強度用途
ニッケル シルバー 150~200 120~200 118.5~331 689~840.5 耐食性の強化
パラジウム ニッケル シルバー - 30 - 152 信号伝送の強化 優れた耐摩耗性
金色 78~86 100 11.4~28.9 110 213.5 信号伝送の強化
銅錫亜鉛合金 シルバー 600 40~80 - - ニッケル層を代替
パラジウム コバルト合金 シルバー 450~600 80以下 - - パラジウムニッケル層を代替
黒メッキ スレート ブラック 600~800 10 - - 外観要件

材料選択(ポゴピンの材料成分)

部品材質
バレル 黄銅 ベリリウム銅 リン青銅 ニッケル黄銅
プランジャー 黄銅 ベリリウム銅 リン青銅 高炭素鋼 [SK4]
スプリング ステンレス スチール ケーブル ピアノ線(金メッキ) ベリリウム銅
スチールボール ステンレス スチール ケーブル
ハウジング/キャップ HTN LCP PBT PA10T
梱包材 PET PS

メッキ、原材料の硬度比較図

メッキ、原材料の硬度比較図

メッキプロセス

  1. 前処理:素材表面の汚れや油脂を除去する
  2. 活性化金属酸化膜を除去する
  3. めっき素材表面に金属を沈積させる
  4. 後処理被めっき物を洗浄する

先進的な検査及び分析設備

検査及び分析設備の写真。左からAAS(Atomic Absorption Spectroscopy)、SEM(Scanning Electron Microscope)、EDS(Energy Dispersive Spectrometer)

剥離試験や接着試験、硬さを測定する際に用いるナノインデンターや、表面形状、素材分析に使用する

電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)やEDSも保有しております。

お気軽にお問い合わせください

年間 2000件以上の用途や仕様に合わせた柔軟な設計と製造を行っており、35年以上の国内外一流企業との取引実績多数あります。小ロットから大規模生産まで、柔軟に対応しております。まずは、どのようなポゴピン、ポゴピンコネクタが必要かお聞かせください!

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